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オオセンチコガネ
センチコガネという名は、昔トイレのことを雪隠(せっちん)と呼ばれていたことに由来します。
そういわれてみたら。。。と思いますよね。
動物のフンに集まるなんて汚らしい。。。というイメージをお持ちのそこのあなた。
彼らはフンに集まるのですがその姿はとても美しいことで知られています。
赤、瑠璃、緑の金属光沢の甲虫で、子どもたちにも大人気のコガネムシなんです。
だから、虫嫌いのお母さん。フンなんて汚い!とおっしゃらずに、是非お子さんと一緒にフンを観察してみてください。
このコガネムシの分布は鹿の分布と重なっており、主に鹿フンを餌にし、鹿フンを日本で一番分解してくれている存在にもなっています。
オオセンチコガネは3色の色彩を持つことが知られ、赤色をしたものは基本色で「オオセンチコガネ」、瑠璃色をしたものを「ルリセンチコガネ」
そして緑色をしたものは「ミドリセンチコガネ」と呼ばれています。赤と緑のオオセンチコガネとミドリセンチコガネは色彩変異が大きく、同じ生息地でも赤っぽい個体〜緑っぽい個体まであり多くの個体を並べてみると色は連続し、分布も連続しています。
ルリセンチコガネは特別な存在で、紀伊半島と屋久島のみに生息し、他のオオセンチコガネとは分布が完全に隔離されていて安定した瑠璃色の色彩であることが興味深いです。
現在各地で鹿が増え続けていることが問題になっていますが、このコガネムシも同様な分布で増えており、動物について一緒に生活をしていることが想像できますよね。