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旅する蝶

旅する蝶。なんて素敵な響きでしょう!

ひらひらと儚い物体が、何千キロも旅をする。それだけでもロマンを感じるのに、3〜4世代を重ねて旅を続けて、やがて祖先が生まれた場所へ帰ってくる蝶がいるって知ってました?

北米産のオオカバマダラという蝶は春から夏に3〜4世代を重ねて北上してアメリカ北部やカナダに達し、秋に北米北部からカリフォルニア南部やメキシコまで3,000km以上も一気に南下した後、集団で越冬するそうです。

このオオカバマダラはディズニー映画『リメンバー・ミー』にも出てくるメキシコの”死者の日”にとても深いゆかりがあるんです。

カナダのトロント付近からメキシコまでの約4,000キロを旅するオレンジ色のオオカバマダラは、世代を超えてメキシコの中央高原へ帰ってくるのですが、それがまさに死者の日の前後のシーズンだとされています。このことから、メキシコではこの蝶は死者の精霊と呼ばれているそうですよ。しかもこの蝶は毒蝶。なんだかぞくぞくしますよね〜。

こんな魅力いっぱいのオオカバマダラですが近年では主食物のトウワタの激減により、存続が危ぶまれているようです。。。。悲しい。。。