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神戸っ娘 キベリハムシ

はじめまして。
Mushilabo店主です。

今日はMushilaboのロゴに使用した虫「キベリハムシ」について、少しお話します。
この虫は一見なんてことないふつ〜のハムシなんですが、実はなかなかの個性派でして///
生まれは中国。約100年ほど前に貨物船の荷物にのって神戸の地に移り住んだ外来種なんですが
それほど勢力を広げることもなく、こじんま〜りと神戸・六甲山系を中心に暮らしているハムシなんです。
で、ここまで聞いていたら「何だ、おとなしそうな普通のハムシじゃないの?」って思いますよね?
でもね、この日本育ちのこの子達、実はオスが存在せず、メスしかいないんです。
え??何なに???って感じになりますよね。
メスしかいなかったら、どうやって交尾するの? とか、卵は? など不思議いっぱいです。

ではちょっとこのキベリハムシの生体を詳しく見てみましょう。
キベリハムシは秋に葉っぱや枝に卵が産み付けられると、卵の状態で冬を越し、春に幼虫が生まれます。
そしてビナンカズラという植物を食べて成長します。そして、その幼虫たちは時期が来ると土の中でサナギになり、夏には地上に出てきて立派な成虫となります。

ここまでは、他の昆虫とよく似てるんですが、日本に生息する種類のキベリハムシは実はここからが違うんです!
大人になってから、この子たちは夏の終わり頃に交尾をせずとも自然に妊娠し、産卵するんです!なぜ〜??ですよね?
実はキベリハムシには「単為生殖」という能力があり、交尾せずとも妊娠し、卵を産むことができるそうです。これは世界中の昆虫の中でもかなり珍しく、とても個性的な虫だと言えます。しかもその見た目も可愛い!鞘翅の光沢ある輝きはまるでサファイヤかと思えるほど。藍青色の美しさ+鮮やかな黄色の縁取りが彼女のセンスの良さを表しています。

そんな個性派・神戸育ちのおしゃれなキベリハムシちゃんにすっかり共感した私は、「ロゴは絶対キベリハムシ嬢で!」と決めておりました。
翅には大好物のビナンカズラの柄の洋服を着て少しおめかししている、個性的な「mushilabo」のキベリハムシちゃんです。